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自分の拙い手を動かしてせっせと縫い進めているOkaraこと、私はもう30年近く前にこども服のアパレルをやっていたのでした。オーガニックコットンという、今ではよく知られた素材も当時はどこもやっていない仕事でした。

アメリカから生地を買い付けて始め、その後糸を輸入して日本で生地にするようになりましたが、前人未到の領域ってホント大変。売っていただきたくて営業に行っても「前例がないから」すげなく断られ、仕方なく自社リスクで製造して在庫して置くことになりました。

今のような認知もなく、そのうちにどうしても換金しなくては会社が倒れてしまう。で、セールにする。それを一巡すると今度はセールにしたときに赤字にならない売値をつけておく知恵が生まれます。いや、それ、知恵なのか?こんなふうにモノの値段はリスク負担を含んで決まって行きます。

貴重なオーガニックコットン生地を無駄にしたくないので、服を採ったあまり生地でぬいぐるみなども作りました。でも、肝心の服は季節ごとに売れ残る... 。現在ほど景気の冷え切っていなかった時代でもあって、工場で縫ってくれる最低数も今よりずっと多かったのです。

最低数でも量産すると端きれも大量に出ます。それは結局廃棄することになる。環境負荷が少ない、と思って始めた仕事がゴミを増やしてる?とは言え、形にして見ていただかなくては購入にも繋がらない.....。いつも悶々としていました。

今、暫くぶりに服を作ることに携わっています。1点ものになるハンドプリントのものは作って見ていただくしかないけれど、テキスタイル作家のWooがデザインしたブロックプリント生地はインドで職人さん達が作ってくれるおかげで数十メーターという量があります。

Wooが時間をかけて考え抜いたデザインに、手作業ゆえに出てしまう版のズレも想像し、色違いなども話し合って決めた愛しい生地。これは服としてサンプルから再現することができます。なのでご注文いただいてから作る。長さなどはある程度変えられます。

お顔を思い出しながら縫う。ネット経由では想像しながら。このやり方が私には一番ストレスがありません。そしてセールにしなくて済む。だからこそ、高くないきちんとした値段をつけることができます。それもうれしいんです。